自分の年齢(43)を考えれば、両親が老いるのも分かってはいます。
捨てられない主義の老夫婦の家の中の実録です。
マイホーム購入を夢見る母(67)
私の母は私が幼少期の頃から「庭付き一軒家」に憧れていました。
私の幼少期は祖父母の事業失敗から貧乏時代でした。
オンボロトタンハウスに、父母祖父母に私の5人で住んでいました。
もちろん借家。
元々蔵だったものを住宅として作り替えたので柱はしっかりしてますが住居としてはいかがなものかと。笑
父は中卒で土木作業に従事していたので同世代より収入を得るのは早かったです。
母はあの時代に短大まで行って良い企業に就職したのに3年くらいで寿退職。
これ、分かります?
中卒で低賃金なのに『お金を稼げる』が頭にあり、働いた分は使ってもOKとなる父。
この時代の女性は結婚して家庭に入るの普通なので、夫が低賃金でも家庭に入る母。
マネーリテラシーが全くない。
そんなこんなで、母は『お金が出来たら庭付き一軒家に住みたい』と少女の心をいつまでも持ち続けてました。
普通賃金なのにエンゲル係数がバカ高く、
とにかくケチる事を嫌う時代に生きた父と母。
子供も2人居てお金かかりまくり。
一軒家を買う余裕はうまれません。
トタン小屋からボロ家へ
私が二十歳くらいの時に大家さんの都合により
オンボロトタンハウスが取り壊されることが決まりました。
斜め前の一軒家に引っ越してくれと。
私はこの小屋みたいな家から普通の家に変わるのが嬉しかったです。
でも小屋から家にグレードアップするので家賃もグレードアップします。
両親は家賃のグレードアップが辛かったようです。
が、すぐに私が就職し家を出ることなく家にお金を入れていたので問題なかったと思います。
住んでみると家の形は良いですが、建てマシマシ建築でボロボロです。
増設部分は雨漏りするし砂壁はボロボロ落ちる。
まぁ小屋よりマシですけど。笑
母は引っ越した後も『庭付き一軒家を買いたい』って言ってましたね。
ゴミ屋敷への階段
このボロ屋には、父母と私そして妹と引っ越しました。
祖父母は別のボロ屋へ引っ越しました。
時が経ち妹は就職と共に家を出ました。
妹はほとんどの荷物を自分の部屋に置いたままで、年に1回帰ってるかどうか。
部屋の荷物は劣化するも父母はたまに妹が帰ってくるので放置。
私は今の旦那さまと同棲は始めるタイミングで家を出ました。
私は元々荷物の少ない人種だったので大荷物が残っている訳ではないですが
それでも漫画や洋服ダンスなど、要らないものがありました。
私たちが出ていくと妹の部屋には
ジャンクの天体望遠鏡や使えないテーブル一体型チェアーが置かれだしました。
祖父母が亡くなった後、引き取った荷物なども置かれだしました。
要はゴミです!
その他に大量のVHS(テレビ番組を録画したもの)が廊下にあふれたりしていてゴミ屋敷の始まりです。
夢見る母じゃいられない
父も母も働き者なので年金を貰える歳になんっても働いています。
(貯えもなく浪費家なので年金だけじゃ暮らせない)
ずっと抱えていた祖父母も亡くなり、子供たちも独立しているので少し余裕が出てきたようでした。
そんな中、母が急に『この一軒家一緒に買わない?』と提案してきました。。。。
今のお家から1Kmくらい離れた場所の2千500万円くらいの庭付き1戸建て。
4LDKで駐車場が2台付いていました。。。。。
母曰く『あんた達と一緒にローン組んで、家はあげるから』と。
大前提に私と旦那さまは賃貸派。
あと戸建を買うにしても金額が高すぎるし家も広すぎる。
そもそも何で旦那さまが同居してくれると思っているんだろう。笑
『いや、家欲しくないけど』
住宅ローンの金利は低めではあるが、あんな大金のローンを組むバカではない。
『えー、じゃあ、お母さんたちでローン組むしかないか』
いや待って、70近い夫婦にローンを組ませる企業なんてないと思うぞ。
母の世間知らずが大爆発してました。
『そもそも家が大き過ぎない?子だくさんファミリー向けよ?駐車場も2台も必要ないでしょ?』
『えーっ、あんた達が遊びに来た時に使うじゃん』
↑↑↑それって年に何回ある??
費用対効果が薄すぎる。
夢見がちな母は、いつかあの家を買うから荷物を片付けろと言い出しました。笑
千里の道も一歩から
千石撫子も歌ってました。
♪千里のみちもいっぽから!
石のように固いそんな意思で
ちりもつもればやまとなでしこ?
『し』抜きで、いや死ぬ気で!
フワフワりと少しずつ片付けを実施する事にしました。
私の荷物も少しはあったので分からなくはないけど
「片付けろ」って自分たちのモノだろ!!って感じなのですが。
ローンを組めないから庭付き一戸建ては買える訳もないのですが片付けるの大賛成!
手始めに廊下にあふれ出ているVHSを200本近く、こまめに回収してゴミ出ししちゃいました。
廊下がどんどんスカスカになってるの気付かないのか気が付いてるのに言わないのか?
映画の録画とか見たかったらサブスクで見れるし、何か言われたらそのように誘導しようと思っていたのですが何も言われない。笑
次に私と妹ちゃん(本人了承済み)の漫画と本を一緒にブックオフさんへ
ほとんど価格は付かなかったですが引き取って貰えました。
押入れがスカスカになりました✨
次に使わなくなった父の釣り竿。
誇りまみれだったのを手入れしておくように言っておきました。
綺麗になったところで釣り竿とリールをオフハウスへ。
こちらもたいした額にはなりませんでしたが引き取って貰えました。
その後、天体望遠鏡とテーブル一体型チェアー(ジャンク)も父に了承を得てオフハウスへ。
価格は付かないものの引き取って頂けました。
本当に少しずつですがモノが減りました。
これより大物(タンスなど)をどうするのかの検討に入ります。
続けたくはないけど記録は次に続きます。